02_イタリア PFM 国別

PFM / Storia Di Un Minuto(幻想物語)

投稿日:

メンバー

  • Franco Mussida:guitar, vocal
  • Mauro Pagani:flute, piccolo, violin, vocal
  • Giorgio Piazza:bass, vocal
  • Flavio Premoli:keyboards, vocal
  • Franz Di Cioccio:drums, vocal

  1. Introduzione イントロダクション 1:10
  2. Impressioni Di Settembre 九月の情景 5:44
  3. E’ Festa 祭典の時 4:52
  4. Dove…Quant…(Parte 1) 何処で…何時…(パート1) 4:10
  5. Dove…Quant…(Parte 2) 何処で…何時…(パート2) 6:01
  6. La Carrozza Di Hans ハンスの馬車 6:46
  7. Grazie Davvero 限りなき感謝 5:53

レビュー

1971年1月にイタリア国内に向けて発表されたPremiata Forneria Marconi(略称:PFM)のデビューアルバムです。1960年代後半にQUELLIというバンドで活動していた4人のスタジオミュージシャンにマウロ・パガーニが加わりPFMとして活動をスタートしました。

「賞を受けたパン屋」というバンド名は、フランツ・ディ・チョッチョによると、パンをこねる作業と自らの音楽創造の姿を重ねたものだということです。

後に世界デビューすることになるPFMですが、デビューアルバムの時点から楽曲の良さ、演奏能力の高さを見せつけています!

Introduzione

イントロ。メロトロンの使い方にセンスを感じます。

Storia Di Un Minuto

世界発表された「甦る世界」のタイトル曲の原曲で、PFMを代表する1曲です。

イントロのアコースティックギターに乗せて歌われる静かな歌声とサビのパートの対比が実に見事。サビのパートは歌がなく、モーグ・シンセサイザーの主旋律と、バックの分厚いメロトロンが素晴らしいです。初めて聴いたとき、「サビなのに歌が無い」のに驚きを隠せませんでしたが、本曲ではその手法が効果的に使われていると思います。

E’ Festa

世界発表された「幻の映像」に収録されている「セレブレイション」という曲の原曲で、こちらもPFMを代表する1曲です。ライブではアンコールで良く演奏されます。

前トラックとは一転して明るい雰囲気のピアノからバンド演奏が始まり、1回聴いたら忘れないくらいのキャッチーなモーグ・シンセサイザーの主旋律が始まります。

各パートの演奏が楽しげで活き活きとしており、プログレッシブロックは決して難解なだけではないということを感じさせてくれます。

Dove…Quant…(Parte 1)

アコースティックギターの演奏と優しく歌われるヴォーカルが印象的な曲。間奏のフルートなども全て静寂を表現するかのように優しく、静かに展開されます。

Dove…Quant…(Parte 2)

パート1と対になるように、序盤のスリリングなピアノから激しいバンドアンサンブルが展開されます。パート1では参加していないベースとドラムが大活躍です!

ブレークを挟んで、ヴァイオリンとピアノの演奏の後、メロトロン、モーグシンセサイザーが壮大に盛り上げ、ジャズ演奏に展開します。こちらではフルートが活き活きとした存在感を見せます。途中ではキーボードがE’Festのメインパートを見せる一面も。

La Carrozza Di Hans

Dove…Quant…を前奏とするような印象でLa Carrozza Di Hansが始まります。

PFMは「静」と「動」を使い分けた表現が非常にうまいと思うのですが、この曲の出だしでもその特徴が堪能できます。

その後、Dove…Quant…の流れを組んだようなアコースティックパートが続きます。歌はギターのフランコ・ムッシーダ。イタリア語の響きが非常に綺麗で、バンドが奏でる演奏とマッチしています。続くアコースティックギターのソロでは、イギリスのバンドでは演奏できないであろうお国柄を感じるような演奏を見せてくれます。特に派手な演奏をしている訳ではないのですが、フランコ・ムッシーダの技量を感じることができる名演奏だと思います!

終盤では、序盤と同様の演奏がなされ、美しいメロトロンで幕を閉じます。6分49分の作品ながら、何作品分ものアイデアが詰まっており、PFMの魅力を感じることができる曲だと思います!

アルバムでは収録されていませんが、本曲はライブではイントロ後にキング・クリムゾンの21世紀の精神異常者のような息を飲むような超絶バンドアンサンブルを見せるバージョンもあります(確か来日した際に披露したものも、超絶バンドアンサンブルを含んだバージョンだったように記憶しています)。動画サイトでも見つけることができると思いますので、興味のあるかたは是非チェックしてみてください!

Grazie Davvero

PFMのデビューアルバムの幕を閉じるに相応しいナンバーです。「静」と「動」の対比、メロトロン、モーグシンセサイザー、ピアノと縦横無尽に駆け巡るキーボード、「静」のパートで効果的に使われているアコースティックギター、綺麗なコーラスワーク、管楽器まで加わった壮大な演奏と、良いとこ取りの印象が強い1曲です!

 

私は世界デビュー盤のPhotos Of Ghostsから聴き始めた身なので、初めて本アルバムを聴いた時には、「若干アレンジが完成されきっていないなー」といった印象を持ってしまいました(アルバムジャケットがいただけないのも手伝って、そこまで良い印象がありませんでした。。)。しかし、何回も何回も聞くうちに、洗練された曲、ファーストアルバムながら各メンバーの演奏能力の高さ(イタリアの他のバンドのファーストアルバムと比較すると良く分かります)など、本アルバムの良さが見えてきました。

世界デビュー盤の印象が良すぎる(私の中ではプログレッシブロックのアルバムの中では5本の指に入るくらいです)ので本アルバムが霞んでしまうように見えてしまいましたが、イタリア国内で見てみると、間違いなく必聴の名盤と言えると思います。

 

-02_イタリア, PFM, 国別

執筆者:


comment

メールアドレスが公開されることはありません。 * が付いている欄は必須項目です

関連記事

PFM / L’ISOLA DI NIENTE (甦る世界)

  メンバー Franco Mussida:guitar, vocal Mauro Pagani:flute, piccolo, violin, vocal Jan Patrick Djiv …

PFM / THE WORLD BECAME THE WORLD (甦る世界)

メンバー Franco Mussida:guitar, vocal Mauro Pagani:flute, piccolo, violin, vocal Jan Patrick Djivas:bass …

YES / Fragile(こわれもの)

メンバー ジョン・アンダーソン Vocal スティーブ・ハウ Guitar, Vocal クリス・スクワイア Bass, Vocal リック・ウェイクマン Keyboards ビル・ブラッフォード D …

YES / The Yes Album(サード・アルバム)

メンバー ジョン・アンダーソン Vocal スティーブ・ハウ Guitar, Vocal クリス・スクワイア Bass, Vocal トニー・ケイ Keyboards ビル・ブラッフォード Drums …

PFM / PHOTOS OF GHOSTS(幻の映像)

メンバー Franco Mussida:guitar, vocal Mauro Pagani:flute, piccolo, violin, vocal Giorgio Piazza:bass, vo …