ARTI E MESTIERI

ARTI E MESTIERI

投稿日:2018年12月31日 更新日:

バンド概要

The Tripのドラマーのフリオ・キリコがバンド解散後、キーボードのベペ・クロヴェッラ、ギターのジジ・ヴェネゴーニらを招集して結成されたグループ。1974年にデビュー。「職人と芸術家」というバンド名からも想像できるように、しっかりとしたテクニックを持ったメンバーが高レベルなジャズロックを演奏しています。

特にリーダーであるフリオ・キリコのドラミングが驚異的。ロールを多用し、かつタイトなリズムを刻むドラミングはプログレッシブロックのドラマーの中でもかなり特異な存在。癖になるとファーストアルバム、セカンドアルバムはヘヴィーローテンションの仲間入り間違いなしです。

上記の通り、このバンドの紹介時にはフリオ・キリコのドラミングが紹介されやすいですが、各メンバーのテクニックの中にもキラリと光るセンスやフレーズ、歌心も十分に評価できるバンドです。特にファーストアルバムに至っては、イタリアのプログレッシブロックを語るうえでは外せないアルバムになっていますので、イタリアならではのメロディーや音楽が好きな方、ジャズロックが好きな方には是非聴いていただきたいです。

アルバムレビュー

tilt(1974)

1974年発表の第1作目の、イタリアンプログレッシブロックの代表作品のうちの1つです。

ヴァイオリンと管楽器を含めた6人バンドでジャズロックを基本としているのですが、バンド概要でも触れた通り、「手足含めて7本」などと言われるフリオ・キリコのドラムが圧巻です(初めて1曲目を聴いたとき、あまりのドラミングに笑ってしまいました!こんな経験は他にはFocusの悪魔の呪文くらいでしょうか)!ロールを多用した歯切れの良いドラミングと、ヴァイオリンやサックス、キーボードなどの楽器によるリード楽器が見事にマッチしており、このバンドでしか表現できないような音楽を創造しています。バンドの音楽の根底にはリターン・トゥー・フォーエヴァーやマハビシュヌ・オーケストラなどの音楽があるのは間違いないと思うのですが、これらのバンドの要素に加えて、バンド独自のアレンジや緊張感などが含まれているように思います。

また、キーボードはプログレッシブロックらしく、メロトロンやシンセサイザーを惜しみなく使用しており、特にメロトロン(ストリング)は曲の中で壮大さを演出するのに効果的に使われています。かなりセンスの良いキーボーディストだと思います!

複雑なドラミングが好きなかた、ジャズロックが好きなかたにはおススメのバンドです!

Giro Di Valzer Per Domani(1975)

1975年発表の第2作目になります。

作風は前作と同様、サックスやヴァイオリン、キーボードの美しい音色に異常なまでの手数のドラムが絡んだ作品です。前作の方が若干シンフォニック色が強いかもしれません。一般的には1作目が名盤とされており本作は影が薄い印象ですが、1作目のフリオ・キリコのドラミングが好きな方、このバンドの美しいメロディーが好きな方には文句なくおススメできる作品です。個人的には大好きで良く聴きます(キリコのようなドラミングはあまり聴いたことがなく、このドラミングに惚れ込むと変わりが無いので、ARTI E MESTIERの1枚目と本作はヘヴィーローテンションになる気がします)。

ワルツに歯切れの良い手数の多いドラミングが絡み合うという、このバンドならではの1曲目(メロディーの中に「そうだ、京都へ行こう。」のCMに通じるメロディーを感じる箇所があると思うのは私だけでしょうか。。。)や、1作目には無かったファンキーなヴォーカルを前面に打ち出した3曲目など曲の振り幅が広くなっているように思います。いずれもキリコのドラミングが冴えわたっており、曲を引き締めています。

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