03_スウェーデン ANEKDOTEN

ANEKDTEN

投稿日:2019年4月29日 更新日:

バンド概要

スウェーデンのバンドANEKDOTEN(アネクドテン)です。1990年に母体となるバンドを結成し、翌年に現在のバンド名に改名します。

King crimsonに多大な影響を受け、初期はへヴィーかつシンフォニックな音楽を産み出しています。

アルバムのリリースを重ねる度に作風は変化しバンドの独自性が現れてきています。

特筆すべきはメロトロンでしょう。現代のバンドではメロトロンにおいて右に出るものはいないほどではないでしょうか。

バンド自体もメロトロンに対する愛情が深く、メンテナンスが難しいメロトロンを国外のライヴに3台も持ち運んで使用するほど!

こだわり抜いたサウンドは70年代のプログレファンにもすんなりと受け入れられるサウンドとなっています。癖になるとなかなか抜け出せないです。

アルバムレビュー

Vemod(1993)

1993年発表の第1作目の、Vemod(暗鬱)です。アルバムジャケットから連想できるように、暗く重々しい空気、緊張感が漂うアルバムです。

冒頭の重く暗いメロトロンは1993年に発表された作品とは思えないほどの出来で、前情報が何も無く聞いたら1970年代のプログレッシブロックバンドと思ってしまうほど。

ジャケットを連想させる、冷たい暗い大地を再現したかのようなイントロは、すぐに聴くものをアネクドテンの世界にいざないます。

そこに急にバンドアンサンブルが始まるのですが、地を這うようなベースを軸に狂気のような演奏が繰り広げられます。

メンバー自身もKing Crimson好きは公言しているのですが、本作品はKing Crimson中期をお手本にしているように思います。

ジョン・ウェットンばりのベース、メロトロンの使用、静と動の巧みな使い分けなど、King Crimsonの影響を随所に感じることができるのですが、チェロを導入していることもありアネクドテンのオリジナリティーも垣間見ることができます。

最終曲のSad Rainはメロトロンファンであれば必ず心に突き刺さるであろう名曲です。このメロトロンの重厚さはKing CrimsonのIn The Court Of The Crimson KingやGenesisのWatcher Of The Skiesにも負けず劣らず!初めて聞いた時の衝撃は忘れられません!

King Crimsonフォロワーとして有名なアネクドテン。本作では歌や演奏技術にまだ不安が残る状況ですが、何度もリピートして聴いてしまうのは、良質なメロディーや練りに練った曲構成など、作品自体が非常に良くできているからだと思います。

1990年代にこのような作品があったのかと度肝を抜かされた本作。当時のプログレッシブロックしか聴いていない方にも是非聴いていただきたい作品です。

Nucleus(1995)

1995年発表の第2作目の、Nucleus(ニュークリアス)です。前作の作風を引き継ぎつつ、より凶暴さや静と動の対比を巧みに操り、リスナーに襲い掛かるような激しさをパッケージングしたような作品です。

1曲目のNucleusからアクセル全開。5拍子による荒々しいリフは1作目の比較にならないほどの狂気を感じる演奏です。荒々しいギターとベースはもちろんのこと、そこにチェロが入り、さらに重々しい雰囲気を作り上げていきます。

唯一の女性であるAnna Sofi Dahlbergのバックボーカルも効果的。どこまでも冷たく重々しい雰囲気を演出しています。

3曲目のBook of Hoursは静と動の対比を使用した曲。反復を効果的に使用し場面展開をしていく場面は1作目では無かったような構築性を感じます。サビの部分の「動」になる演奏は、ギター、ベース、メロトロン、ドラムのすべての楽器が緊張感を感じるほどの演奏を繰り広げます。

前作からの延長線上の作品であるものの、独自性を見出すために試行錯誤していることを感じられる作品です。

前作が気に入るかたは、本作も間違いなくマストになる作品でしょう。

 

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